二軒茶屋の名物餅で知られる「角屋」は、昔ながらの天然醸造で、味噌や伊勢独特の”たまり”を作っています。餅店から道をへだてた醸造場では、その製造過程が見学できます。 麹の香りが漂う醸造場には、背丈より大きな樽が所狭しと並び、杉の赤身で作られた樽は、江戸、明治のものもあるといいます。一升瓶で220本という大きな樽にハシゴで登って中をのぞけば、とろりとしたもろみがいつぱい。その中にもう一つ丸いしきりがあり、ここにたまったものが”たまり”になります。 寒仕込みや土用発酵など手間ひまかけた濃厚な味が、伊勢うどんのつゆや鰻の蒲焼きのタレなど郷土料理のおいしさの秘訣です。
※ まちかど博物館は、いわゆる観光施設ではありません。あくまで館長の生活の場、仕事の場を公開していただくものです。したがって予約が必要であったり、公開日などに制約があるなどの制限があります。ご見学の皆さんもまちかど博物館の主旨をご理解の上での見学をお願いいたします。