その昔、伊勢湾から勢田川をさかのぼってお伊勢参りをした”舟参宮”。その船着き場・二軒茶屋に古くから伝わる名物餅の茶屋「角屋」が、川に面した砂糖蔵を改装して、民具、農具などを展示しています。 1階では、木造船どんどこ丸(模型)をはじめ、餡をしぼるために横板に細長く穴をあけた桶など、家業の餅作りや醸造用の道具が目をひきます。 2階は商家の帳場や居間が再現してあり、六つ珠のそろばん、銭箱、大福帳がおかれ、壁には提灯箱がかかっています。かつて参宮客たちがひと休みした茶店だけに、キセルや箱枕、宿帳などもあり、舟参宮が盛んだった昔をしのぶ貴重な資料となっています。
※ まちかど博物館は、いわゆる観光施設ではありません。あくまで館長の生活の場、仕事の場を公開していただくものです。したがって予約が必要であったり、公開日などに制約があるなどの制限があります。ご見学の皆さんもまちかど博物館の主旨をご理解の上での見学をお願いいたします。