世界各国が産業の成果と文化を展示公開する万国博覧会は、御木本幸吉にとって養殖真珠の真価を世界にアピールする絶好の機会であり、真珠をふんだんに使った豪華な美術工芸品を出品することで、会場を訪れる人々の心に強いインパクトを残し、別名「博覧会男」の異名をとりました。
愛・地球博のテーマは「自然の叡智」。本展は、愛・地球博の開催にあわせ、まさに“自然の叡智”と“人間の不断の努力”によって完成した養殖真珠を携えて、世界に挑んだ御木本幸吉と万国博覧会との関わりを、出品作品や当時の写真、新聞記事、受賞メダルなどとともに紹介します。)
写真は「自由の鐘」。1939年ニューヨーク万博に出品。