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【写真左】人々の生活には欠かせない「パンダナス」の木も減少
【写真右】環境問題についての展示

9つの島からなるツバルは、全国土を合わせても26平方キロメートル、東京都品川区ほどの世界で最も小さな国のひとつです。輝く白砂のビーチや、優しく耳に響く潮騒、サンゴと戯れる色とりどりの熱帯魚……ツバルで暮らす人々は、そんな、心なごむ島の自然を愛しています。

海抜が数メートルしかないツバルの島々では、近年、地球温暖化による海面上昇に頭を悩まされています。潮が高い時には、地中から海水がわき出し、畑が侵食されて作物がとれなくなったり、海水温度の上昇によってサンゴの白化が進んだり、ツバルの自然はいま、危機にさらされているのです。

ブースでは、南太平洋の島々で危ぐされている海面上昇など、環境問題についての展示をしています。地球温暖化は海面を上昇させるだけでなく、あらゆる自然サイクルに支障を来たします。降雨や蒸発など水の循環を活発化させ、干ばつや洪水も多発させます。

地球の財産――美しい島々を守るために、私たちは何をしなければならないのか、考えさせられます。