【写真】展示ブースに飾られた大きな石貨
赤道のすぐ上に位置するミクロネシア連邦。チューク、ポンペイ、コスラエ、ヤップの4つの州、607の島々からなり、それぞれの州が違う表情を持っています。
4州のうち最も西側に位置するヤップ島では、古くから円盤状の石が貨幣として使われていました。現在もその伝統は息づいていて、不動産の取引や結婚式の儀式などに使用するほか、集落や家屋など島のいたるところに置いています。
南太平洋館でも直径1メートルほどの巨大な石貨を見ることができ、その大きさゆえに人々を驚かせています。
石貨には直径数10センチメートルの小型のものから、数メートルの大型のものまでさまざまですが、その価値は必ずしも大きさには比例せず、それぞれの持つ歴史に左右されます。実は、これらの石貨はヤップ島から450キロメートルも離れたパラオで作られ、カヌーにくくりつけて運ばれていました。当時の人々にとっては、命がけの仕事だったそうです。
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