チョウの展示が、話題を呼んでいます。ガラスの壁に張り付けてあるチョウは、表と裏から見ることができる世界初の標本です。
ケニアに生息する約900種のチョウのうち、およそ300種がアラブコ・ソコケ・フォレスト国定保護区に集中しているといわれています。周辺地域では、チョウを人工的に繁殖させ、さなぎを外国に輸出して現金収入を得る「キペペオ・プロジェクト」が、1993年から始まりました。プロジェクトによって収入を得た住民は、えさになる苗木を育て植林して森林の保護に努めます。これまでの森林保護政策といえば、木の伐採や開墾を禁止し、人々の生活を苦しめるものでしたが、チョウにより住民も森も救われました。
2004年にアフリカ人女性初のノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんが進める「グリーンベルト運動」の展示もあります。これまでにケニア各地に約3000万本もの大規模な植林をして自然再生に取り組んできました。「傷ついた地球を守らねば!」とパワフルに活動するマータイさんには、アフリカの母、いやいや地球の母とでもいうべき優しさと強さを感じることでしょう。
ディレクターのオティエノ・オーモーリスさんからのメッセージです。「自然をいっぱい紹介したパビリオンに来てください。将来につながる友好関係を皆さんと築きたいです」
【写真上】チョウを表と裏から見ることができる標本
【写真下】ディレクターのオティエノ・オーモーリスさん
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