本国の人々が演じる民族舞踊や音楽のライブがすべて――という斬新なパビリオンがルーマニア館です。
パビリオンとしての演出のユニークさは、入り口から見逃せません。通路の左手で回る直径6メートルの木製水車に注目。ルーマニアの山間部を流れる川でよく見られる光景で、来場者が木戸を通ると水車が回り、プールの水を循環させる仕組みになっています。水の音と漂う清涼感に包まれ、ルーマニアの村へ迷い込んだような錯覚を覚えます。
「村の広場」に当たるのは、館内中央のステージです。滑り落ちそうな角度のついた客席が特徴で、ゾロゾロと人が集まってくれば、さあステージの始まりです。舞台は、日本の「能」の要素を取り入れた劇などを、午前11時から午後7時半まで30分ごとに繰り広げます。演題は1カ月半ごとに変わり、7月1日からは、6種類のライブパフォーマンスが行われています。気迫のこもったライブを観るため、日に何度も訪れる人も多いようです。
【写真左上】直径6メートルの木製水車
【写真右上】「村の広場」の特徴ある客席
【写真下】「ドンナドルイ」の冬の祭りの踊り
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