見る　‐パビリオン案内‐

ガーナといえばやっぱりチョコレート。ガーナブースに近づくと、ほんのり甘い香りが嗅覚（きゅうかく）を刺激します。それもそのはず、ブースにはパティシエの吉田菊次郎さんが作ったチョコレートのオブジェが飾られていて、香りと美しさにうっとりさせられます。日本で作られるチョコレートの原料であるカカオの多くが、ガーナから輸入されており、そのおいしさは2国間のつながりを強くしているのです。カカオから作られるのはチョコレートだけではありません。せっけんや酢といったものまで作られているのには驚きです。

また、「ケンテ」と呼ばれる美しい民族衣装の数々が展示してあります。ガーナ独特の織りを実際に見せてくれるのは、優しい笑顔が印象的なリチャードさん。小さなスペースに大きな体で座り、細かな作業をする目つきは真剣です。昔は王族にしか使われなかったデザインや、貝殻の模様などを色鮮やかに織り上げます。

ガーナブースのにぎやかなディレクター2人、エドモンド・オポック・アジュマンさんとコフィ・アドさんからのメッセージです。「ガーナブースでは来場者の皆さんを温かく、フレンドリーにお迎えします。そしてカカオマジックを体験してください。アクワバ！（ようこそ）」

【写真上】パティシエの吉田菊次郎さんが作ったチョコのオブジェ
【写真下】織り機に座るケンテ織り師のリチャードさん