「地球の部屋」と名付けられた空間は、地球との一体感の中、その美しさを実感できる特殊なシアターです。地球の100万分の1にあたる直径12.8メートルの球体になっており、内部すべてが映像を映し出す構造は世界初。3種類の映像を、時期ごとに上映しています。
バージョン1は、上空から地球の姿をとらえる内容で、鳥や回遊魚の群れ、海に広がるさんご礁、そして満天の星空と宇宙空間から地球を眺めます。5月下旬から加わったバージョン2では、地球に接近し、森林空間や岩壁の隙間を抜け、勢いよく流れ落ちる滝や大海原と、ダイナミックな映像が特徴。そのほか、地球の緯度・経度を示すグリッド線や大陸図のアート感あるシーンでも迫力が増しています。
夏休みには特別版としてバージョン3を公開。海、森林、大平原を舞台にさまざまな生き物が登場し、自然の美しさを感じながら地球大冒険を体験できます。
長久手日本館は、目玉の360度全天球シアター「地球の部屋」と、3つのゾーンに分かれて構成されています。
その中で、最後にたどり着くのがゾーン3。屋久島の森をイメージしてつくられました。竹に模した筒が何本も伸びている景色と、竹、森の清涼感ある香りがたち込める空気、コケの上を歩いているような柔らかな床など、光と音、香り、映像で森の1日を体験することができる癒しの場です。このゾーンには、実はいろんな動物が隠れています。ムササビ、カメ、フクロウ、カエル、クワガタ、タヌキ、イグアナなど14種類の動物がひっそりと生息しているのを探してみてください。
また、出口付近に設置されている水槽を見ると、タイとコイがいっしょに泳ぐ不思議な世界が広がります。この仕掛けは、低濃度の海水の中に1ミリの1万分の2の微細な酸素の泡「ナノバブル」を溶かした特殊な水にあります。酸素のナノバブルを多く含んだ水は、魚を活性化させる働きがあるため、淡水魚と海水魚が同じ水槽で共存することができるのだそうです。この原理を、医療や農水産業のさまざまな分野で活用できることが期待されています。
Windows Media Player 9ファイル(マーク付)をご覧頂くには、Microsoft社のWindows Media Player 9以降が必要になります。最新のWindows Media PlayerはMicrosoft社のサイトより無料でダウンロード可能です。