【写真1】ごみ箱ステーション
私たちは生活の中で、毎日、ごみを出しています。 "使い捨て社会"が進行する現代では、便利なコンビニを利用した生活でごみ問題がますまず深刻化しています。ペットボトルに、お弁当……と今日もどれだけのごみを捨てたでしょうか? 使い終えたものは、そのまま捨てれば「ごみ」となりますが、捨てずに分別収集すれば、もう一度資源として再利用できます。万博会場では9種類の分別収集で、ごみの減量化への環境を整えています。【写真1】
会場内では、各所にごみ箱ステーションが置かれています。その分類は実に9種類。ごみ箱ステーションを前に、個々のごみ箱の表示を何度も見渡し確認しながら捨てる光景が見られます。
9種類分別の背景には、廃棄物量を約30%に抑制しないと最終処理業者に持ち込めない規定があります。しかし何よりも、環境万博とも言われる機会を通じて、来場者はもちろん、日本そして海外の方にも分別収集の重要性を伝えるためです。【写真2】
【写真2】ダンボールごみ
会場内のごみ箱ステーションは、9種類の分別収集をしやすく工夫されています。絵で見て分かりやすく、表示も日本語に加え、英語、中国語、ハングル語と4カ国語で表示。
そのほか、周りを囲まない骨組み構造と透明のごみ袋を使うことで、中身を見やすくしテロ対策にもつながっています。六角形の仕様は、組み合わせを自在にできるメリットがあります。【動画1】【図1】
【図1】9種類に分別
会場内で排出されたごみは、いったん、近隣のごみ集積場に運ばれます。ここでは、以下の17種類にさらに分別されます。大型カートに詰め込まれてたごみは、山盛りになった時点で、カートを計りに載せごみの重量を計ります。その数値を、分別処理したカテゴリーで記録させ、ごみの量を管理します。
万博では、生ごみは会場内のNEDO技術開発機構内のメタン発酵処理施設で処分されます。生ごみ以外は、メーンのごみ集積場へ運ばれ、大量なごみを運搬しやすく圧縮したりさらに分別を行います。
万博会場の不燃ごみ、生ごみ以外のごみを処理するメーンのごみ集積場は、1日15万人ベースで38.2トンと予測される分量を処理する機械を導入しています。このようにして、燃えるごみ以外すべてをリサイクル業者に引き渡します。【動画2】【図2】【写真3】
【図2】さらに17種類に分別
【写真3】メーンのごみ集積所の圧縮作業
家庭から排出される可燃ごみの半分を占めると言われる生ごみ。電力を使って手軽に減量するには「家庭用電気生ごみ処理機」があります。
会場内の西エントランス・フードコートの2階には、東西それぞれの端に「家庭から"環境"を考えよう」と掲げた展示コーナーがあります。省エネ、リサイクル性能を重ねて開発した家庭用電気生ごみ処理機について学ぶことができます。メーカー各社の実物も展示されています。【写真4】
【写真4】展示コーナー
代表的な処理方法は、微生物を利用して生ごみを分解・減量・減容するバイオ式と、電気を利用する乾燥式。前者が約1/10、後者が約1/7に減容となります。【写真5】
【写真5】処理機3台
Windows Media Player 9ファイル(マーク付)をご覧頂くには、Microsoft社のWindows Media Player 9以降が必要になります。最新のWindows Media PlayerはMicrosoft社のサイトより無料でダウンロード可能です。