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スペシャルインタビュー

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もり・はなえ
1926年島根県生まれ。1947年に東京女子大学を卒業後、1951年に自らのファッションブランド「ハナエモリ」を立ち上げ、1950~60年代には多くの日本映画の衣装を手がける。1977年にはパリにメゾンをオープンし、東洋人として唯一のパリ・オートクチュール組合のメンバーとなる。「東と西の融合」をコンセプトに掲げ、国際的な活動を展開。日本人ならではの感性を生かした作品の数々を今なお世界中に送り出している。
愛・地球博では、エコロジー素材を取り上げたファッションショー「ジャパン・ファッション・ファンタジー」に作品を出展したほか、「胡蝶~能とバレエの宴」では衣装担当として活躍した。

自然を大切にする日本人の感性をファッションにも
ファッションデザイナー 森 英恵さん

いにしえから、日本人は自然を大切にすることを覚えています。四季折々の自然美を肌で感じ、繊細に表現する。それは日本人がもっと主張すべき長所ではないでしょうか。

ファッションの世界でいま注目されている「エコロジー素材」には、トウモロコシなどの植物を原料として使用したものや、ペットボトルなどの「捨てるもの」を変化させたものもあります。つまり、ファッションと自然とリサイクルが融合したものなんですね。

愛・地球博では、エコロジー素材を取り上げたファッションショー「ジャパン・ファッション・ファンタジー」で作品を出展しましたが、ファッションの分野で「自然の叡智」というテーマとうまく調和をさせることができ、とても興味深い催しになったのではないでしょうか。

個人的にもエコロジー素材には興味が沸きます。実は今日着ている服も、大豆の繊維でできた素材が使われているんですよ。軽く、涼しく、アイロンいらず。着心地がいいんです(笑)。

作品に求めることは「気持ちのいいもの」であること。衣類は人間の体の上に載せるものですから、デザインの上でそれは大切なポイントなんです。日本では、昔から着物が着られていましたが、インドのサリーなども形は同じ。ただ、それを紡ぐ「マテリアル(材質)」を大事に生かし、日本人らしい感性を織り交ぜていくことで、着物のような「醸し出す高級感」が出るのです。ファッションに国境はありませんから、「高級感=いいもの」であることを日本らしさとし、世界に売り込みたいものです。


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