いにしえから、日本人は自然を大切にすることを覚えています。四季折々の自然美を肌で感じ、繊細に表現する。それは日本人がもっと主張すべき長所ではないでしょうか。
ファッションの世界でいま注目されている「エコロジー素材」には、トウモロコシなどの植物を原料として使用したものや、ペットボトルなどの「捨てるもの」を変化させたものもあります。つまり、ファッションと自然とリサイクルが融合したものなんですね。
愛・地球博では、エコロジー素材を取り上げたファッションショー「ジャパン・ファッション・ファンタジー」で作品を出展しましたが、ファッションの分野で「自然の叡智」というテーマとうまく調和をさせることができ、とても興味深い催しになったのではないでしょうか。
個人的にもエコロジー素材には興味が沸きます。実は今日着ている服も、大豆の繊維でできた素材が使われているんですよ。軽く、涼しく、アイロンいらず。着心地がいいんです(笑)。
作品に求めることは「気持ちのいいもの」であること。衣類は人間の体の上に載せるものですから、デザインの上でそれは大切なポイントなんです。日本では、昔から着物が着られていましたが、インドのサリーなども形は同じ。ただ、それを紡ぐ「マテリアル(材質)」を大事に生かし、日本人らしい感性を織り交ぜていくことで、着物のような「醸し出す高級感」が出るのです。ファッションに国境はありませんから、「高級感=いいもの」であることを日本らしさとし、世界に売り込みたいものです。
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