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スペシャルインタビュー

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おおばやし・のぶひこ
1938年広島県尾道市生まれ。少年時代から自主制作映画を撮り始め、上京後に高い評価を得る。1964年ごろからテレビコマーシャル制作に携わり、1977年には劇場用映画に進出。故郷で撮影された「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」は「尾道三部作」と称され親しまれている。
長久手愛知県館あいち・おまつり広場の「海部地域の日」(8月16日)、「新城設楽地域の日」(9月24日)の1dayプロデューサーを務める。

21世紀は地域文化を守り伝えることが大切
映画作家 大林宣彦さん

愛・地球博は、21世紀型の素晴らしい旅立ちをしたと思うんですよ。つまり科学文明や経済だけの万博ではなくて、暮らし中に根付いた文化を大切にする万博へと。それは「物とお金じゃなくて、心が大事なんだ」という気持ちの表明だろうと思います。そして、心はふるさとが作るものなんです。

「地域の日」の1dayプロデューサーの話をいただいたとき、「町おこしのイベントはやりませんよ」と言ったんです。町をおこすと、その半面、必ず壊すんですよ。今まで日本中のふるさとが観光の商品となり、ずいぶん壊されてきました。ですからそれよりも、地域から発信する文化を見てほしいと思ったんです。「そこにある、そこにしかないもの」を守って残して伝えていくことが大切だと。

こういう考えに賛同していただき、地域の皆さんも積極的に参加してくださったので、楽しく、うれしい出会いをたくさんしています。

科学技術や経済は中央に集めて品評会ができる。それがまさに20世紀型の万博です。文化は集められない。そこに行かなければない。例えば「ありあわせですけれど」といって出されるその土地のものが、実は一番おいしいんですよね。そこで暮らす方たちが普段着で、土地の言葉で迎えてくれるのが旅の面白さでしょ。そういう文化を大切にすることが、これからは必要だと思います。


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