21世紀初めての万博として、20世紀とは違う会場づくりを照明で表現しました。
振り返ってみると、20世紀までの万博は、光の技術を駆使し「こんなこともできます、あんなこともできます」と出しきり、きらびやかな光を演出してきました。「どれだけ明るくできるか」を目指したわけです。ところが、社会が変化した今、人々が求めているのは、穏やかな光だと思います。
日本では古来より、世界に誇れる「光文化」が栄えています。京都の「大文字送り火」などに代表される光の祭りは、その象徴といえるでしょう。その光文化をもう一度、愛・地球博で復権させようと考えました。
構想段階で会場を訪れた際、東に美しい里山、西に平野が広がり、そして点在する池という美しいロケーションに感動しました。そこで、月明かりと共生する「和の明かり」のアイデアを考えました。ぜひ、満月の夜に会場を訪れてください。光と闇との美しい対比を求めてきたことも特徴です。また、より少ないエネルギーで、より効果を出そうということでデザインしてきました。
Windows Media Player 9ファイル(マーク付)をご覧頂くには、Microsoft社のWindows Media Player 9以降が必要になります。最新のWindows Media PlayerはMicrosoft社のサイトより無料でダウンロード可能です。