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スペシャルインタビュー

玉屋庄兵衛さんの画像
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たまや・しょうべい(本名:高科庄次 たかしなしょうじ)
尾陽木偶師(びようでぐし)の一家に生まれ、7代目玉屋庄兵衛(故・高科正守)を父にもつ。1995年に九代目 玉屋庄兵衛を襲名し、尾張地方のさまざまなからくりの制作・復元に寄与してきた。愛・地球博では長久手愛知県館のモニュメント「踊る指南鉄塔」に展示されたからくり「唐子指南車」を制作。愛知県春日井市生まれ。

からくりは、ものづくりの原点
からくり人形師 九代目
玉屋庄兵衛さん

 かつて、からくりは高貴な人々の遊びでしたが、興行芝居として全国に広まり、尾張地方では祭りの山車に設置された見せ物として親しまれてきました。尾張藩は金の回りをよくすることから、祭りを積極的に奨励。人々は『他の町に負けない、きらびやかな山車を作ろう』と、町同士が競い合って祭りを盛り上げていったのです。からくりや祭りは、ものづくりの原点であり、愛知県が産業を発展させてきたゆえんとも言えます。

 そこで、長久手愛知県館のシンボルとして「唐子指南車」を作りました。「唐子指南車」は回転や面変わりといった離れ技を披露しますが、そのような動きを出すのは大変な技術を要します。本来、人形に仕組まれた糸を人間が操作するからくり人形ですが、「唐子指南車」は、機械装置が入り、コンピューターが管理しています。伝統的な技と最先端の技術が融合したものです。

 185日間の期間中、動き続けるのですから、いつ壊れてもおかしくないプレッシャーはあります。しかし、からくり師として、ものづくりの根本には歴史があり、培ってきた地盤があるからこそ産業が育ってきたことを世界の人に振り返っていただきたい。そして愛知県の良さを見ていただきたいですね。

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