いずみ・しんや 東京芸術大学美術学部工芸科卒業。環境デザイナー、プロデューサー、評論家などさまざまな分野で活躍。1970年の大阪万博をはじめとする、日本国内で開催されたすべての万博の運営にかかわってきた。愛・地球博では総合プロデューサーを務める。
万国博覧会はモヘンジョダロ(現在のパキスタン)や古代中国でも開催され、実に4500年もの歴史を持っています。人類の考え出した技術と手法がギュッと詰まっている。来場者には理屈ではなく楽しんでほしいですね。
愛・地球博の見どころを3つ挙げるとすれば、1つ目は日本国政府などの行政が出展するパビリオンでしょう。国として「これだけは言っておかないといけないもの」。例えば、日本人としてこれからどうするのかを問題提起しています。そういう意味では見て面白いという内容ではありませんが、とても重要です。
2つ目はバイオ・ラング(センターゾーンにある高さ15メートルの緑化壁)です。今まで平面だった緑を垂直にするという思想が素晴らしい。これによって、防音壁を緑にすることも可能になりました。車が、鉄道が緑のトンネルを走るんですよ。どんなところでも緑の環境にできるということですね。
3つ目は、野外ショーです。どの万博でもショーは行いますが、愛・地球博の「こいの池-ナイトイベント」には、掛け値なく世界中の素晴らしい技術が結集されています。10年、20年後にもこれを大きく超えるものは作られないでしょう。
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