【写真上】パネリストの山縣睦子さん(右)とマリ・クリスティーヌさん
【写真左下】コーディネーターの伊藤達雄名古屋産業大学学長
【写真右下】パネリストの稲本正さん
「森のある暮らし、森をつくる暮らし」をテーマにしたシンポジウムが11日、EXPOホールで開かれました。
日本計画行政学会と名古屋産業大学が主催する日本計画行政学会全国大会の一環で、愛・地球博開催地の中部から環境共生の計画行政を発信することを目的に行われました。
愛・地球博広報プロデューサーのマリ・クリスティーヌさんの基調講演の後、環境緑化の活動を続ける稲本正さんと、持続可能な森林経営に取り組む山縣睦子さんも参加してパネルディスカッションが開かれました。
マリさんは「万博会場はもともとあった森を生かして造られました。閉幕後は、以前より緑がいっぱいの公園として残します。自然環境を守るには市民が団結し、互いに助けたり支え合ったりすることが大切。森は、時間を掛ければみんなでつくれるもの」と講演。
パネルディスカッションでは、人口減少社会と森や里山の復興についても語られ、稲本さんは「若い人で森林の仕事に関心がある人は多い。若い人を集められる魅力的なことをすることも必要」と話す一方で、山縣さんは「憧れだけで仕事を希望する人はすぐに逃げ出してしまう」と仕事の厳しさも話していました。(9月11日)