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愛と友情を描いた舞劇「覇王別姫」
決戦下に繰り広げられた物語

上海東方青春舞踊団の舞劇「覇王別姫(はおうべっき)～ある愛の伝説」が6日、EXPOドームで上演されました。「舞劇」は、中国で生まれた新しい芸能で、せりふはなく、踊りと音楽で物語りを繰り広げます。

舞台は、司馬遷の「史記」を原典とした紀元前200年ごろの中国。戦友として肩を並べた項羽(こうう)と劉邦(りゅうほう)、項羽の最愛の人である虞美人(ぐびじん)が繰り広げるストーリーは、楚軍と漢軍の天下統一を巡る戦争の物語と、項羽が虜美人との純愛を貫くラブストーリーの2本柱。

決戦の場面では、人間味あふれる項羽と野心に燃える劉邦の性格が対照的に描かれ、項羽と劉邦の友情や裏切りを、男性ダンサーたちが力強く表現。 敗北が必至になった項羽と虜美人が死によって引き裂かれるラストシーンでは、2人のダンサーが迫力ある演技を見せました。舞台が終わると、歓声を上げて立ち上がる人もあり、大きな拍手が鳴りやみませんでした。（9月6日）