日本の文化、文学や舞台芸術の源流といわれる雅楽と歌合わせの特別公演が4日、EXPOドームで行われました。宮中歌会始のメンバー、重要無形文化財保持者の宮内庁の楽師らが出演、王朝の美を歌や舞で再現しました。
歌合わせは、決められた歌題で詠んだ和歌を左方、右方の2組に分かれて1首ずつ読み上げ、優劣を競う日本古来の競技。今回は最も盛んに行われたといわれる平安時代の「天徳の歌合わせ」の和歌の中から、4番8首を30分に集約して再現しました。俳優の津川雅彦さんが進行役を務め、歌合わせの解説も行いました。
和歌の優劣を判断する判者(はんざ)を中央に、左方に青装束、右方に赤装束の5人ずつに分かれ、朗々と歌を詠み上げました。百人一首で馴染みのある和歌とあって、観客は静かに耳を傾けていました。
歌合わせの後、宮内庁式部職楽部の楽師が、笙(しょう)や横笛(おうてき)を演奏。花の美しさを表現した「春庭花(しゅんでいか)」を4人が舞い、赤い面を付けた舞人が1人で「抜頭(ばとう)」を披露しました。(9月4日)
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