子どもたちに南極の生活を伝える講座「南極~氷の世界からのメッセージ」が30日、EXPOホールで開かれました。
この講座は、英国王立研究所で、科学者を講師に1825年から毎年、クリスマスの時期に行われている「クリスマス・レクチャー」の一環。日本では、1990年から夏休み期間中に開催されており、今年は東京と愛・地球博を会場に、英国南極局のロイド・ペック教授が、南極の暮らしや自然現象を解き明かします。
この日の講座は、ペック教授が氷点下20度の冷蔵庫の中から登場してスタート。6重にまとった防寒着を一枚ずつ脱ぎながら、南極の寒さを説明しました。
続いて、ペック教授は10回の南極探査の経験を振り返って、極寒の生活ぶりを語りました。厚い防寒手袋を着けて行う作業を子どもと実演したり、模型を使って人間の血流と気温の関係をレクチャー。「エネルギー消費が多い南極では、1日にハンバーガー25個分の食事を取る」「冬の嵐の中では、トイレに行くとき、命綱をしてテントの外に出る」などの説明に、親子連れなど400人の参加者は、熱心に耳を傾けていました。
講座は31日も開かれます。午後1時と午後4時からの2回開催で、当日午前9時からEXPOホール前で入場整理券が配布されます。(7月30日)
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