万博トピックス

「ヨーヨー・マの世界」に酔った
静かで雄大な「シルクロード組曲」

世界的なチェロ奏者、ヨーヨー・マさんが率いる「シルクロード・アンサンブル」公演が22日、EXPOドームで行なわれました。コンサートは、ウー・トンさんの中国笙（しょう）でスタート。続いて｢シルクロード組曲｣が演奏され、シルクロードの情景を思わせる静かで雄大な調べが観客を魅了しました。

民族衣装の男女が韓国杖鼓（じょうこ）と韓国琴で奏でる「韓国伝承曲」は、女性奏者の歌声が途中に挟まり、場内は一時緊張感に包まれました。インドのサンディープ・ダスさんは、自ら作曲した「タラング」でインド太鼓を演奏。バイオリンやチェロなど西洋の弦楽器と東洋の打楽器が見事に調和した「ヨーヨー・マの世界」を繰り広げました。即興的な掛け合いもあり、計10曲が披露され、聴衆は大きな拍手を送っていました。

ヨーヨー・マさんは1998年に設立した「シルクロード・プロジェクト」の芸術監督となり、世界各国の音楽家を集めて演奏活動や異文化交流に貢献。その一環として｢シルクロード・アンサンブル｣コンサートが実現しました。

愛･地球博での公演は、29日までEXPOドームとホールで計5回（既に予約受付終了）、瀬戸会場の市民パビリオンにある対話劇場で3回の公演が行なわれます。対話劇場での公演は、当日午前９時から瀬戸ゲート入場口エリアで座席指定券を配布します。 (7月22日)

【写真上】チェロ奏者ヨーヨー・マさん
【写真中】ウー・トンさんによる中国笙の演奏
【写真下】東西の音楽家が舞台で共演