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スイスの伝統木彫工芸の実演会が16日、グローバル・コモン4のスイス館で行われました。

スイス中央部にある村「プリエンツ」は木彫の町として知られており、木彫職人を養成するスイス唯一の専門学校があります。4年の過程を終了した後、5年以上の実務経験を経てマイスター資格に挑戦できます。現在の資格取得者はスイス全土に8人しかいません。そのうちの1人、アンドレアス・シャラーさんが貴重な技を披露します。

会場では、マツの木を使った人形の制作や、プリエンツ土産のオルゴールとクルミ割り器の装飾の様子などを見ることができます。先端が丸や三角、平らなものなど、何種類もの彫刻刀を使い分けながら器用に彫っていき、簡単な装飾物は5、6分、高さ15センチくらいの人形は4、5時間で作ります。「人形は手や顔が難しい。特に自然な姿を表現するのが大変です」とシャラーさん。制作途中の人形は、少し微笑んだ表情、背中の丸みまでもがリアルに表現されていました。

オルゴールとクルミ割り器は館内のショップで販売しています。実演会は、17日、20日にも行われます。（7月16日）