人口問題やリプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康/権利)について考えるワークショップが10日、グローバル・コモン2の国連館で開かれました。7月11日の「世界人口デー」にちなみ、国連人口基金(UNPFA)東京事務所のボランティア学生9人が企画したものです。
発展途上国では、非衛生的な環境での出産で母子の命が危険にさらされること、立場の弱い女性が望まない妊娠・出産から健康を害することなど、女性の人権と人口問題が密接にかかわっています。参加者はこうした背景説明を学生から受けた後、数人ずつのグループに分かれ、発展途上国の家族を想定した30分の「模擬家族会議」を行いました。
参加者は、母親が出産するにあたり、「病院」「資格を持った助産師」「村のおばあさん」の選択肢の中からどこで産むかを、家族で話し合って一つに決定するプロセスを体験しました。最初は戸惑い気味だった人も、ボランティア学生のリードでそれぞれの役になりきって議論。「お母さんの体は心配だけど、お金がないから病院ではなく助産師で」「村人の目もあるから、慣習に従っておばあさんに頼めばよい」などと意見を述べていました。
企画したボランティア学生は「ワークショップが人口問題を知ってもらうきっかけになれば」と話していました。
このワークショップは11日も開催されます。(7月10日)
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