IT技術を使って視覚障害者や車いすの人などを対象にする「歩行者移動支援システム」の実証実験が、6月21日から8月25日まで長久手会場で進められていますが、これに連動して「愛・地球博特別シンポジウム-未来の歩行者誘導案内システムを考える」が27日、長久手会場のロータリーホールで開かれました。
パネルディスカッションでは、横浜市視覚障害者福祉協会長の上杉惇さんが「障害の種類によって、必要な援助も異なってきます。企業と協力し、障害者の生活向上を少しずつ実現していきたい」と強調しました。近畿大学の三星昭宏教授は「ほかの障害者と比べて引きこもりになりがちな視覚障害者の支援になるでしょう」と述べました。パネリストの東京大学大学院の鎌田実教授やシステム開発担当のNECコンソーシアム代表・北風晴司さんも、実用化に向けた期待感を表明しました。
実証実験では、西ゲートから長久手日本館まで敷かれた黄色の誘導ブロックに埋め込まれた無線ICタグ(RFID)の情報をアンテナ付きのつえで受信し、携帯端末に転送して音声で道案内するといった試みが行なわれています。
「歩行者移動支援システム」の詳細は、NEDO技術開発機構の公式ホームページ(http://www.itbarrierfree.net/)で。(6月27日)
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