万博トピックス

創設60周年を迎えた国際連合のスペシャルデー式典と文化イベントが27日、EXPOドームで開かれました。文化イベントでは、国連教育科学文化機関（ユネスコ）が認定する世界無形文化遺産4組を紹介。高低の声が重なり、オペラの原型になったといわれるグルジアの多声音楽や日本の人形浄瑠璃文楽など、口承によって歌い継がれた各国の音楽が、会場に朗々と響き渡りました。

式典には、アナン事務総長が、9月の国連総会での改革へ期待を込めたメッセージを寄せました。代読した松浦晃一郎ユネスコ事務局長は、式典に参加した愛知県内の小中学生約1900人に向けて「将来、国際社会で活躍する人間になってください」とエールを送りました。

続いて行われた文化イベントでは、チマ・チョゴリの女性が鼓手と組んで歌う韓国の詠唱「パンソリ」や、目を閉じて肩を怒らせながら激しく歌うアゼルバイジャンの吟唱「ムガーム」、高低の声で歌い踊るグルジアの多声音楽など世界無形文化遺産を披露。いずれも、言葉と音楽を交歓させて、心に刻まれた情念を語るように歌いあげました。

また、国連館では同日、創設60周年と国連デーを記念した切手シートの販売が始まりました。切手には、ニューヨークの国連本部の建物などがあしらってあり、横にはモリゾーとキッコロのイラストを添えてあります。1枚の額面は37セントで20枚入り、価格は2900円です。2枚以上の切手を貼って国連館のポストに投函すると、ニューヨークの国連本部を経て、世界中に送ることができます。この切手は、通常、日本国内では使えませんが、このルートでは、約40日で国内へ郵送できます。（6月27日）