日本では5月5日のこどもの日に、子どもの健やかな成長を祈り、こいのぼりを掲げる行事があります。近年、この風習が世界から注目され、ユネスコ主催のこいのぼりイベントが毎年、世界各地で開催されています。
10日は国連館でこのイベントが行われ、こいのぼりを通じて子どもたちに平和や非暴力の大切さを強調しました。
パビリオンの前には、長さ16メートルの巨大なこいのぼりが広げられ、色とりどりのクレヨンを使い、来場者が自由に絵を描きます。開始から1時間がたつころには、すでに450人を超す来場者が平和へのメッセージを描いていました。中央には「I wish that this war will be the last war」(この戦争が最後の戦争になりますように)と、戦争がなくなることへの願いが込められた英文も……。
午後にはたくさんのメッセージが書かれたこいのぼりが館内に運ばれ、子どもたちがのぼりの中をくぐり、にぎやかに遊んでいました。(5月10日)
【写真上】16メートルのこいのぼりを掲げる参加者
【写真左下・右下】こいのぼりに書かれたさまざまなメッセージ