万博トピックス

【写真上】趣のちがう作品で対決
【写真下】バトルは引き分けに

　グローバル・コモン2のイベントスペースで14日、カナダ出身のアーチストであるサンパー（本名・サミュエル･ピアレント）さんと、日本人のイラストレーター・黒田 潔さんによる「漫画腕バトル」が催されました。

　この対決は45分の制限時間内に、テーマに沿ったアートを仕上げ、その出来栄えを観客に判定してもらうもの。 サンパーさんが引いたくじで決定したテーマは……「この動物が地球からいなくなった」。

　司会がスタートの掛け声をかけると、2人はまっさらな画板に絵を描き始めました。鉛筆で下書きをするサンパーさんと、スプレーや筆を使って直に描く黒田さん。ステージを囲む観客たちは、2人の姿を見守りながら、期待に胸を膨らませています。

　45分が経ち、終了の合図。黒田さんの絵は、具体的な動物は描かれておらず、自然界の中の生の危うさを表現。一方、サンパーさんの絵は、博物館に飾られた人間（骸骨）を動物が見物しているイラストで「未来に絶滅しているのは人間だ」と、解説していました。

　判定は観客の拍手の大きさで決まります。「両方のアートがよかった」という選択肢に、盛大な拍手や声援が送られ、このバトルは「引き分け」になりました。 （4月14日）