万博トピックス

世界の有識者らが「貧困」について考える
「地球再生のシナリオ」EXPOホールで

【写真左】貧困について講演する参加者
【写真右】フォーラムには世界の有識者が参加

　「地球再生のシナリオ―貿易・貧困・環境―」フォーラムが4日、長久手会場のEXPOホールで行われました。このフォーラムでは、世界が抱えている深刻な問題である「貧困」という問題を貿易政策を通じて解決しようと、世界の有識者が集結。主催は21世紀政策研究所で、会長の豊田章一郎さん(2005年日本国際博覧会協会会長)の開会あいさつに続き、自民党の武部 勤幹事長やフランスの元経済財政産業相 ドミニク・ストラウス＝カーンさんら8人のパネリストによるパネルディスカッションが行われました。
　「貿易」・「貧困」・「環境」は、それぞれ違うテーマのように見えますが、貿易障壁や環境破壊による農業生産量の低下が貧困を招いているという指摘もあります。
　ディスカッションに参加した建築家の安藤忠雄さんは、「自分中心で生きていくのではなく人類がともに生きていくことを考えなければいけない。まずは地域レベルでいい。それぞれの“豊かさ”を探し出さなければ、豊かな環境、ひいては貧困問題の解決策は見出せない」と、写真を使いながら力強く説き、来場者の賛同を得ました。
　また、元米国通商代表部代表のカーラ・ヒルズさん、元インド産業連盟会長のラフル・バジャージさん、南アフリカのデロイト＆トウシュ社CEOのナイドゥさん、ブラジルのサル・アメリカ社役員のロベルタ・ダ・コスタさんがそれぞれ自国の貿易貧困の実情や独自の見解を述べ、東大医科研究所付属病院院長の岩本愛吉さんが感染症とその歴史について解説しました。（4月4日）

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