瀬戸会場・市民パビリオンの対話劇場で29日、4大会連続でパラリンピックに出場した水泳選手、河合純一さんが講演を行いました。河合さんは、19個ものメダル保持者のアスリートであるとともに、中学教師という2つの顔を持っています。
「子どもたちには夢を持つことの素晴らしさを伝えていきたい」という言葉の奥には、夢を実現するための過程や応援してくれる人との関係から何かを得てほしい、という願いが込められています。「それを評価する大人がいれば(精神的に)充実するでしょう」とも語り、子どもを取り巻く大人の役割についても話しました。
全盲でありながら日本で初めて普通中学の先生となった河合さん。講演後のトークイベントで、対話劇場の企画に携わる歌人の田中章義さんが、「道なき道を行く人」と表現したのもうなずけました。(3月29日)
【写真上】「夢」について語る河合純一さん
【写真下】トークイベントで話す河合さん(写真右から2人目)と田中章義さん(写真左)