ページ内を移動するためのリンクです。


サイト内検索


アートプログラム「幸福のかたち」

21世紀の幸せとは? 「幸福のかたち」をテーマに、7人の若手芸術家が万博会場に大型作品を野外展示する。グローバル・ループの周辺で、パビリオン巡りやお目当てのイベントを楽しんだあなたが、ふと出会うユニークな作品たち。きっと“もうひとつの発見”があるはずだ。
作品を展示するのは、さとうりさ(日本)、名和晃平(日本)、ハン・ジン=スー(韓国)、イヴァナ・ファルコーニ(スイス)、澤田知子(日本)、テア・マキパー(フィンランド)、フェデリコ・エレーロ(コスタリカ)の7人。全員が1970年以降の生まれで、絵画、写真、彫刻など、さまざまな分野で活躍している。

エリアマップ

エリアマップの画像

エリアマップ

作品

さとうりさ

1972年、東京都生まれ。東京芸大大学院修了。「りさ・キャンペーン」という、作品を使ったパフォーマンスを国内外で実施、注目されているが、今回の作品の題名は 「player alien(プレイヤー・エイリアン)」 。高さ6メートルの巨大な立体作品で、楽しそうにも、寂しそうにも見えるユニークなキャラクター。完ぺきではない人間が完ぺきを求めてさまよう姿を表現しているという。愛・地球広場に接したグローバル・コモン1で出会える。

「player alien(プレイヤー・エイリアン)」 さとうりさの画像

「player alien(プレイヤー・エイリアン)」 さとうりさ

名和晃平

1975年、大阪府生まれ。京都芸大大学院博士課程修了。専攻は彫刻。ガラスビーズやプリズムボックスなどを用いた作品で、現在、注目の作家。今回の作品の題名は 「PixCell-Sacred Beast(ピクスセル・セイクリッド・ビースト)」 で、神聖なイメージをもち、人々が古来あがめてきた虎と、大きくうねる錦ゴイの立体を透明なビーズで包み、神獣と現代人の対話の形にしている。作品は南北アメリカのパビリオンが並ぶグローバル・コモン2の池のほとりにある。

「PixCell-Sacred Beast(ピクスセル・セイクリッド・ビースト)」 名和晃平の画像

「PixCell-Sacred Beast(ピクスセル・セイクリッド・ビースト)」 名和晃平

ハン・ジン=スー

1970年、韓国生まれ。弘益大大学院修了。ヨーロッパのパビリオンが集まるグローバル・コモン3の高さ20メートルの既存の照明灯を利用して、約5000体の記号化された人形をつり下げる。作品は 「THE TREE OF A PUBLIC GARDEN(ザ・ツリー・オブ・ア・パブリック・ガーデン)」 で、画一的な社会のあり方と、重なり合う人の群れにまぎれながら「個」を尊重して生きることの難しさを表現しているという。複雑な現代社会において、幸福はどこにあるかを考えさせる作品だ。

「THE TREE OF A PUBLIC GARDEN(ザ・ツリー・オブ・ア・パブリック・ガーデン)」 ハン・ジン=スーの画像

「THE TREE OF A PUBLIC GARDEN(ザ・ツリー・オブ・ア・パブリック・ガーデン)」 ハン・ジン=スー

イヴァナ・ファルコーニ

1970年、スイス・ロカルノ生まれ。作品は 「Guardian Angels(ガーディアン・エンジェルズ)」 。スイスの家庭で一般的な、庭に置く小人の陶器の人形(Guardian Angels)をモチーフにして、大きな小人の人形を展示する。ヨーロッパのパビリオンが集まるグローバル・コモン4の休憩場所にもなる広場に置かれ、来場者を癒してくれるはずだ。

「Guardian Angels(ガーディアン・エンジェルズ)」 イヴァナ・ファルコーニの画像

「Guardian Angels(ガーディアン・エンジェルズ)」 イヴァナ・ファルコーニ

澤田知子

1977年、兵庫県生まれ。成安造形大大学研修生卒業。グローバル・コモン5のアフリカ共同館の壁面を利用して12の巨大なポートレートを展示する。題名は 「FACE(フェイス)」 。さまざまな人種や言語が行き交う万博会場で、国や人種に関係なく、この世に同じ人間として生まれたことを互いに喜び、愛し合う姿の尊さを呼び掛ける。

「FACE(フェイス)」 澤田知子の画像

「FACE(フェイス)」 澤田知子

テア・マキパー

1973年、フィンランド生まれ。ヘルシンキ、スウェーデン・ストックホルム、ロンドンで美術を学び、現在はドイツに住む。さまざまな手法を用いて、現代社会における人類の営みに批判的な視点を投げかける作品を発表し続ける彼女の今回の作品は 「World of Plenty(ワールド・オブ・プレンティ)」 。長久手日本館横の池のふちに巨大な写真パネルを設置、動物や人間の集う慈愛あふれる幸福の姿を表現する。

「World of Plenty(ワールド・オブ・プレンティ)」 テア・マキバーの画像

「World of Plenty(ワールド・オブ・プレンティ)」 テア・マキバー

フェデリコ・エレーロ

1978年、コスタリカ生まれ。ニューヨークで絵画を、サンホセ・ヴェリタス大学で建築を学んだ。グローバル・コモン6の人が入れる通称「じゃぶじゃぶ池」の底面に、鮮やかな黄色と青色で世界地図を描き「国と水の関係」を表現する。題名は 「World Map(ワールド・マップ)」 。昨年11月、現地で行った制作活動には、愛知県立芸大や名古屋芸大の学生ボランティアが参加して、協同作業を行った。

「World Map(ワールド・マップ)」 フェデリコ・エレーロの画像

「World Map(ワールド・マップ)」 フェデリコ・エレーロ